皆さん 暑いですね。
私は昨日東京大学知的資産経営・総括寄付講座というものを受講してきました。
講座の内容はというと「オープン標準とイノベーション」についてです。オープン標準というのは、製品の必要機能をユニット化しインターフェイスやアーキテクチャを規格化する事で、そのユニットを組替える事で簡単に製品化を目指す開発手法のことで、いわゆる「組み合わせ型」といわれる手法のことです。例えばエアコンを製造するのにAという部品、Bという部品、Cという部品のそれぞれのユニットを組み建てる事で簡単に製品化を目指す開発手段で、低コストで素早く開発が可能で開発技術もそう高いレベルは必要ないのです。
しかし日本の企業はというと「擦り合わせ型」といわれる手法が多く見られます。例えばデジカメなどがそうです。レンズ→シャッター絞り→CCD→A/D→DCT どれをとっても製造メーカーの技術満載で、デジカメの性能をアップするにはすべての相互機能に非常に強い擦り合わせが必要となります。日本の製品の内部構造にはノウハウが集約されており、内部構造が完全にブラック・ボックスになっています。国際競争から見た日本のポジションで優位にあるのはデジカメやら、精密モーターやら、光ピップアップやら、ポリカーボネート。「揺り合わせ型」手法や部品、材料の単品ビジネスものが非常に多いです。諸外国が圧倒的シェアを誇るDVDプレーヤー、エアコン、カラーテレビ、その他すべてのものはオープン標準された「組み合わせ型」です。
世界は「オープン標準化」に向けて国際分が進んでいますが、日本企業の技術やイノベーションの成果というものをグローバル市場の勝ちパターンにもっともっと直結させたいものです。
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