番頭の5つのタイプ

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今週のお勧め図書を紹介します。
会社を強くする、日本型補佐役の条件 「番頭の研究」
今ままで番頭についての書物を探していましたが、なかなか見当たりませんでした。そもそも「番頭」というのは日本企業固有の考え方で、江戸時代に生まれ、明治時代に拡充、強化されたもので、欧米で言われる「ナンバー2」や「参謀型」とも違う、いわゆる「補佐役」なのです。これら補佐役は欧米企業には見られないもので、「日本型補佐役=番頭」の重要性について解説されています。
 私たち鋼材問屋業界も同族経営から系列系(メーカー、商社系)へと形態が変わるところも多くなり、番頭の存在も薄れてきていますが、今一度番頭の存在を改めて見直すべきではと思い紹介しました。

5つの番頭のタイプ

1.大番頭
トップが一目置く人格。識見ともに優れ、かつ実務家としても並みはずれた力量の持ち主。後継者の教育係としての役割を果たすケースも多い。
2.ご意見番 
トップに直接モノ申す役割ゆえにトップと同期入社で友人でもあり、副社長のポストにある人が自らご意見番の役を買って出るケースが多い。
3.女房役 
ナンバー2あるいはそれに準ずるポストにあって会社業務の全般にわたって目配りしトップを補佐するトップの忠実なる補佐役
4.右腕型補佐役 
女房役と同じくトップのそばにあって業務全般を幅広く補佐。第一線部隊長としてビジネスの第一線でトップの代行として活躍する。実務派補佐役。
5.黒小型補佐役 
普通外部にその存在を知られることなく、あくまでも影の補佐役として活躍し、本領を発揮する。このことから「トップの腹心」といわれることも多い。

あなたの会社の番頭さんはどのタイプでしょうか。


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会社を強くする、日本型補佐役の条件 番頭の研究
青野豊作 ごま書房 1997

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